お盆では、「迎え火」や「送り火」を行うという風習があります。
ただ、近年では、迎え火、送り火のやり方がわからない方が増えているとのこと。
そこで、お盆の風物詩でもある「迎え火」や「送り火」の意味、具体的なやり方や行う時間はいつがいいのか?
また、マンションやアパートの場合のやり方などについてご紹介していきます。
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目次
お盆の迎え火と送り火の意味をおさらい!
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まず、お盆の迎え火・送り火の意味についておさらいしておきましょう。
【迎え火】
迎え火とは、故人・ご先祖様の霊を迎えるために行う行事です。
火を焚く目的は、ご先祖様の霊が道に迷ってしまわないようにするための“目印”とするためです。
言い伝えによると、火の煙に誘導されるかのように、ご先祖様の霊も帰省すると言われています。
【送り火】
送り火とは、迎え火に乗って帰ってきたご先祖様の霊が、無事にあの世に帰っていくために行う行事です。
基本的に、道に迷わないように、迎え火を行った場所と同じ場所で行います。
こんな感じで、簡単にまとめると、お盆に帰ってくるご先祖様の霊を無事に迎え入れ、無事に帰ってもらうために行う行事ということですね。
続いて、本題の迎え火・送り火のやり方についてご紹介していきます。
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お盆の迎え火と送り火のやり方!
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お盆の迎え火・送り火のやり方ですが、基本的に両方ともやり方は同じです。
順を追ってご紹介していくと、、、
1、お墓・仏壇の清掃を入念に行い、お供え物の用意をします。
(⇒地域によっては、盆棚(通称:精霊棚)の設置をするところも!)
2、オガラ(麻の茎)を焙烙(ほうろく)というお皿に乗せ、ご先祖様の霊を迎え入れるための迎え火を焚きます
3、お盆を共に過ごしたご先祖様の霊を無事に送り出すために、迎え火と同じやり方で送り火を焚きます
(⇒一緒に過ごした時間への感謝の気持ちを込めましょう)
このように、迎え火・送り火ともに同じやり方ですし、特別難しい・・・というものでもありません。
近年では、“やっていない”というご家庭もあるらしいので、ご先祖様への感謝の気持ちを込めて、ぜひ行いましょう。
以下では、迎え火・送り火で用意するもの、行う場所についてまとめたので、参考にしてみてください。
迎え火と送り火で用意するもの!
まず、迎え火・送り火で用意するものですが、、、
【オガラ】
オガラとは、麻の皮を剥いた茎の部分のことです。
麻は邪気を払う植物と言い伝えられており、これを燃やすことにより、その場の空間が清められると言われています。
オガラは、スーパー・ホームセンターなどでも購入可能なので、お盆に向けてご用意しておきましょう。
また、お盆の迎え火・送り火に必要な道具セットもあるので、この説明の後にご紹介しておきますね。
【焙烙】
焙烙とは、迎え火・送り火でオガラを燃やすために利用する、耐熱性を備えた素焼きの平皿のことです。
代用品として、灰皿などをしている方もいるようです。
【盆提灯】
盆提灯とは、迎え火と同じく、ご先祖様の霊が道に迷わないようにするための、道標の役割を担うものです。
提灯=ローソクに火を灯すイメージがありますが、近年では、安全を考慮して電源で点灯するタイプのものも用いられています。
【精霊馬】
精霊馬とは、ナスで作った牛やキュウリで作った馬のこと。
ご先祖様の霊が馬にまたがり、より早く現世に帰ってきる!
その一方で、帰りは牛にまたがり、ゆっくりとあの世に戻って行く!
これには、なるべく長い時間、大切な家族と長く過ごせますようにという願いが込められているそうです。
以上、お盆の迎え火・送り火の際に用意するものの説明でした。
ちなみに、前述していましたが、便利なことにお盆で使う道具セットなども売られています。
これである程度の道具は揃いますし、あとは足りない関連道具を一緒に揃えれば、お店に足を運ぶ手間が省けるので良いですよね。
なので、ネット上で揃えようかとお考えの方は、こういうセットなどもご検討になられてはいかがでしょうか♪
次に、迎え火・送り火を行う場所についてご紹介しておきます。
迎え火と送り火を行う場所!
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迎え火・送り火を行う場所ですが、基本的に自宅の入り口(玄関先)で行います。
その理由としては、迎え火・送り火の目的の通りで、ご先祖様の霊を家に導くための行事だからです。
また、迎え火を行う際には、家の外側から内側に火を跨ぐことで、ご先祖様の霊を家に迎えると言われています。
逆に、送り火を行う際には、家の内側から外側に火を跨ぐことで、お見送りをすると言われています。
続いて、お盆の迎え火・送り火を行う時間についてご紹介していきます。
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お盆の迎え火と送り火の時間はいつ?
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お盆の迎え火・送り火を行う時間はいつ頃がいいのか?
これについては、特に「何時がいい」という決まりはありません。
ただ、一般的に迎え火は、夕方(17~19時頃)が良いとされています。
その一方、送り火の場合は、陽が落ちて暗くなってから行うと良いとされています。
送り火の時間が遅い理由としては、少しでも長い時間一緒に過ごしたいという意味が込められてのことでしょう(^^)
続いて、お盆の迎え火・送り火をマンション・アパートで行う場合のやり方についてご紹介していきます。
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お盆の迎え火と送り火!マンションの場合の対策は?
迎え火と送り火、マンションの4階だから火を燃やす時毎回ドキドキする pic.twitter.com/KcgV5iiHQp
— 山本高大@もったいないジャパン (@yamasan_sba) 2017年8月13日
お盆の迎え火・送り火を行う場所について、基本的に入り口(玄関先)だと言いましたが、マンションの場合はどうすればいいのか?
さすがに集合住宅ですから、玄関・ベランダなどで行うわけにはいきません。
そこで、マンションの場合は、火を焚く代わりに盆提灯を手に持ち、玄関先に立つという方法を取ります。
迎え火・送り火の目的は、ご先祖様の霊を無事に迎え入れ、お見送りすることです。
なので、その道標が必ずしも火でなければいけないというわけではなく、光でも大丈夫なのです(^^)
その際、火を跨ぐ代わりに、ご先祖様への感謝の気持ちを込めて、送迎の際に一礼と黙祷を捧げます!
※お盆のお供え物の準備するお菓子で何を用意するか迷っている人は、以下の記事も参考にしてみてください。
お盆の迎え火と送り火をやってみよう!
お盆の迎え火・送り火のやり方(マンションの場合含む)についてご紹介させていただきました。
これで、問題なく迎え火・送り火ともに行うことができますね。
また、マンション・アパートだから・・・という理由でやってなかった方も、盆提灯で代用してもOKなので、ぜひご先祖様と良いお盆を過ごしてください(^^)